夜泣きがつらい。でも「ネントレしない」という選択も、正解のひとつです
2026年9月5日 公開 ・ 2026年9月8日 更新 ・ 編集部
深夜2時、また泣き声。抱っこで腕がしびれ、やっと寝たと思って布団におろした瞬間に背中スイッチで大号泣……「もう限界」と途方に暮れる夜はありませんか? スマホを開けば「ネントレ3日目で朝まで寝ました」という投稿が並んでいて、「うちだけできていない」「親のやり方が悪いのかな」と落ち込んでしまうこともありますよね。
その気持ち、いったんここでおろしましょう。夜泣きは、あなたの関わり方の失敗ではありません。
夜中に何度も起きるのは、発達の途中では自然なこと
生後まもない時期の赤ちゃんは、睡眠のリズムそのものが未熟です。大人より眠りが浅くサイクルも短いため、ふとした拍子に目を覚ましやすいのです。さらに、空腹や温度変化、鼻づまり、日中の刺激、歯の生えはじめなど、起きる理由は山ほどあります。
📊 小児医療の一般的な知見 乳児が夜間に頻繁に起きるのは正常な発達過程であり、月齢が進むにつれて、少しずつまとまって眠れるようになっていくと説明されています。
つまり夜泣きは、「時期が来れば落ち着いていくもの」であって、しつけ損ないでも、愛情不足でもありません。「なぜうちの子は」と原因を探して自分を責める必要は、基本的にありません。
ネントレは「してもいい」し「しなくてもいい」
ねんねトレーニング(一定時間泣いても様子を見て、自分で眠りに戻る力を促す方法など)は、合う家庭には役立つことがあります。同時に、
- 泣かせておく時間が、自分にとってつらすぎる
- 何度か試したけれど、うちの子には合わなかった
- 住環境(集合住宅・寝室が分けられない)で現実的に難しい
こんな理由で「やらない」と決めるのも、もちろん大アリです。どちらを選んでも赤ちゃんの発達に差が出るという確かな証拠はない、というのが今の一般的な見方。「やらない」のも立派な選択肢です。
ネントレをしない場合の、現実的な工夫
夜は「静かで退屈な時間」だと体で覚えてもらう
夜間に起きたときは、部屋を暗く静かに保ち、授乳やおむつ替えなど必要な世話は淡々と、会話や遊びは最小限に。逆に朝は、カーテンを開けて光を入れ、日中はしっかり活動する。この昼夜のメリハリを続けると、体内時計が整うのを後押しできます。
いちばん体力を使わない寝かせ方を選ぶ
抱っこ、添い寝、授乳しながらなど、その家庭で消耗が少ない方法を選んで大丈夫です。ただし、就寝環境は安全を最優先に。やわらかすぎる寝具・枕・掛け物を顔まわりに置かない、ぬいぐるみやクッションを寝床に入れない、赤ちゃんはあおむけで寝かせる。大人と同じ布団で寝る場合は、窒息やはさまれのリスクがあるため、寝具や配置に注意が必要です。不安があれば、健診やかかりつけで相談できます。
夜間授乳は「悪いこと」ではない
月齢によっては、夜間の授乳やミルクがまだ必要なこともあります。回数を無理に減らすことより、その子の様子(体重の増え方、日中の機嫌)を目安にするほうが安心です。
親の睡眠は「後回しにしない」
親がまとまって眠れない日が続くと、気分の落ち込み、イライラ、集中力の低下が強くなります。これは意志の弱さではなく、睡眠不足に対する体の当たり前の反応です。
- 週に1〜2回でいいので、数時間だけパートナーや家族に任せて、続けて眠る時間をつくる
- 夜を「前半・後半」で分担する(片方が0〜3時、もう片方が3時〜、など)
- 家事の水準を思いきり下げる。食洗機・ドラム式・ネットスーパーは、睡眠時間を買う投資
- 自治体の産後ケア事業や一時預かりを、罪悪感なしで使う
- 昼寝は「サボり」ではなく回復。子どもと一緒に寝てしまっていい
気分の落ち込みが強い、涙が止まらない、眠れる時間があっても眠れない——そんなときは、かかりつけの産婦人科や保健センターに相談を。産後の心の不調は、支援や治療で回復します。
まとめ
- 夜中に何度も起きるのは、睡眠のリズムが未熟なための自然な現象。しつけの失敗ではない
- ネントレは、してもしなくても、赤ちゃんの育ちに差が出る確かな証拠はない
- しない場合は「昼夜のメリハリ」「消耗の少ない寝かせ方+安全な就寝環境」で乗り切る
- 親の睡眠を確保する工夫は手抜きではなく、家族を守る手段。落ち込みが強ければ相談を
眠れない夜を、今日もなんとか越えているあなたは、すでに十分やれています。今夜も、やり過ごせれば十分です。
📊 根拠にした情報
書き手と、つくり方
書き手:管理人(身体に障害を負い、家族のために「知っておきたかった育児情報」をまとめている運営者)。 記事はこども家庭庁・厚生労働省・日本小児科学会などの公的情報と、当事者のリアルな声をもとに作成し、公開前に 禁止表現・医療/安全リスク・ガバナンス方針のチェックを通しています。 更新頻度を保つため作成の一部を自動化していますが、方針とチェック基準は管理人が決めています。
※ 本記事は情報提供が目的で、診断や治療にかわるものではありません。気になる症状や不安があるときは、かかりつけ医・お住まいの自治体の相談窓口をご利用ください。記事内のリンクには広告を含む場合があります。
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