トイレトレーニングが進まない。「その子のタイミング」を待っていい
2026年9月14日 公開 ・ 編集部
同じクラスの子が次々におむつを卒業していく。祖父母には「そろそろ外れないの?」と言われ、こちらは毎日、失敗した下着とズボンとシーツを洗っている。便座に座るのも大泣きで、誘うだけでイヤがられる。「私のやり方が悪いのかな」「怠けているのかな」と落ち込む——。
トイレトレーニングは、親のがんばりの量で進むものではありません。
進むかどうかは「体と心の準備」しだい
トイレでの排泄が身につくには、いくつかの準備が必要です。
- 体の準備:膀胱におしっこをためられるようになり、おしっこの間隔がある程度あく(2時間前後など)
- 動きの準備:ひとりで歩いてトイレに行ける、便座や補助便座に座っていられる
- 言葉・やりとりの準備:「出た」「出そう」を伝えられる、大人の誘いかけが分かる
- 心の準備:おむつではなくトイレでしたい、という気持ちが少し出てくる
これらが整う時期には大きな幅があり、早い子と遅い子で1年以上ちがっても、まったくおかしくありません。
📊 こども家庭庁「母子保健」より(趣旨) 排泄の自立を含む基本的な生活習慣の獲得には個人差が大きいとされ、健診や子育て相談の場で、その子の発達に合わせた見とおしを一緒に確認できます。
「◯歳までに外さないと」という締め切りは、実は根拠のある基準ではありません。準備が整えば、多くの子は数週間〜数か月で進みます。
消耗しない進め方
始める時期を選ぶ
洗濯物が乾きやすい暖かい季節、親に少し余裕がある時期を選ぶと、失敗の後始末が精神的にラクです。真冬や、下の子の出産直後、引っ越し直後などは、あえて見送っても構いません。
ハードルを思いきり下げる
最初のゴールは「トイレに座ってみる」だけ。出なくても「座れたね」で成功です。次に、たまたま出たら「出たね」と一緒に喜ぶ。この積み重ねで、トイレが「怖くない場所」になっていきます。
失敗は淡々と片づける
漏らしたときに叱ったり、がっかりした顔を見せたりすると、子どもはトイレそのものを避けるようになります。「教えてくれたら間に合ったね、次いこう」くらいで、さっと片づける。
園と歩調を合わせる
保育園・幼稚園に通っているなら、園での様子を聞き、園に任せられる部分は任せる。家と園でやり方がちぐはぐだと、子どもが混乱します。
「いったんお休み」は後退ではありません
始めてみて、親子ともにストレスが大きいと感じたら、やめて数週間〜1か月おいてから再開して大丈夫です。少し時間をおくと、体の準備が進んで、あっさり進むことがよくあります。中断は「失敗」ではなく、タイミングの調整です。
夜のおむつは、別の話
日中トイレでできるようになっても、夜のおしっこをためるホルモンの働きが整うには、さらに時間がかかります。夜だけおむつ、が長く続いても心配はいりません。小学校に上がるころまで夜のおねしょが続く場合や、いったん外れたのに頻繁に戻る場合は、健診やかかりつけで相談できます。
まとめ
- 進み方は「体・動き・言葉・心」の準備しだい。1年以上の個人差はふつう
- 「◯歳まで」に根拠のある締め切りはない。準備が整えば数週間〜数か月で進む
- 「座れたら成功」からスタート。失敗は叱らず淡々と。園とやり方をそろえる
- しんどければ中断してよい(後退ではない)。夜のおむつは別問題で、長引いても心配いらない
まわりと比べて遅く感じても、その子のペースで必ず外れます。待つのも、立派な関わりです。
📊 根拠にした情報
※ この記事の内容は情報提供を目的としたものです。気になる症状や不安があるときは、かかりつけ医・お住まいの自治体の相談窓口をご利用ください。記事内のリンクには広告を含む場合があります。
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