イヤイヤ期は「成長のサイン」。正面から勝とうとしなくていい
2026年9月12日 公開 ・ 編集部
さっきまで機嫌よく遊んでいたのに、コップの色が違うだけで床にひっくり返って号泣。着替えもイヤ、外もイヤ、なのに「帰るよ」でもっとイヤ。1日に何度もこれが来ると、こちらの気力のほうが先に尽きます。「甘やかしたからかな」「私の育て方が悪いのかな」と、自分を責めたくなる日もあります。
でも、イヤイヤ期は、あなたのしつけの失敗ではありません。むしろ、順調に育っているサインです。
「イヤ」は、自我が育っているサイン
1〜2歳ごろは、「自分でやりたい」「自分で決めたい」という気持ちが一気に伸びる時期です。ところが、その気持ちに対して、言葉の力も、体を思いどおりに動かす力も、感情をコントロールする脳の働きも、まだ追いついていません。「やりたいのにできない」「言いたいのに言えない」というギャップが、いちばん強い形(=「イヤ!」や大泣き)で外に出てくる。これが、いわゆるイヤイヤ期の中身です。
📊 こども家庭庁「母子保健」より(趣旨) 乳幼児期は自我の芽生えなど、心の発達が大きく進む時期とされ、健診や子育て相談の場で、発達のみとおしや関わりのヒントを一緒に確認できる体制がとられています。
つまり「イヤ」が増えるのは、その子の中で「自分」という感覚が育ってきた証拠です。ここを乗り越えた先に、自分で決めて自分で動ける力がついていきます。
正面から「勝とう」としないほうが、消耗しない
イヤイヤは、理屈で説得しても鎮まりにくいものです。まだ「理由を聞いて納得する」段階にないからです。だから、勝ち負けの勝負にしないほうが、お互いにラクになります。
選ばせる
「着替えるよ」ではなく「赤い服と青い服、どっちにする?」。やることは決めたうえで、選ぶ余地を渡すと、「自分で決めた」感覚が満たされて動きやすくなります。
予告する
いきなり中断されると、子どもは切り替えられません。「あと1回すべり台したら帰るよ」「時計の針がここに来たらおしまいね」と、先に伝えておく。
いったん流す(共感だけして待つ)
安全が確保できているなら、無理に泣き止ませようとせず、「イヤだったね」「悲しかったね」と気持ちに名前をつけて、嵐が過ぎるのを待つ。5分ほどでおさまることも多いです。
場所や活動を変える
外に出る、抱っこして別の部屋に移動する、水遊びを始める。物理的に環境を変えるだけで、気分が切り替わることがあります。
外で大泣きされたとき
スーパーや電車で寝そべって泣かれると、周りの視線がつらくて、こちらもパニックになります。そういうときは、
- 説得や叱責に時間をかけず、まず安全な場所(店の外、ホームの端など)へ抱えて移動する
- 落ち着くまで、そばで待つ。人前で泣き止ませようとしないほうが早いことが多い
- 「迷惑をかけている」と感じても、多くの人は「あの時期、大変だよね」と思って見ています
「どうにもならない日」もある
選ばせても、予告しても、流しても、全部ダメな日はあります。眠い、体調が悪い、こちらに余裕がない——理由はいろいろです。そういう日は「今日はそういう日」と切り上げて大丈夫です。テレビやお菓子に頼っても、その1日で何かが決まるわけではありません。
親の回復も、対策のうち
イヤイヤ期は、数か月から1年以上続くこともあります。長期戦なので、あらかじめ予定に「親が休む時間」を組み込むこと自体が、りっぱな対策です。一時預かり、ファミリーサポート、家事の外注を、罪悪感なしで使って大丈夫です。
まとめ
- イヤイヤ期は、自我が育つ順調なサイン。しつけの失敗でも甘やかしでもない
- 説得より「選ばせる・予告する・共感して流す・場所を変える」
- 外での大泣きは、まず安全な場所へ移動し、そばで待つ
- 全部ダメな日はある。切り上げていい。親の休息をあらかじめ予定に入れる
「イヤ」に一日中付き合ったあなたは、それだけで十分よくやっています。
📊 根拠にした情報
書き手と、つくり方
書き手:管理人(身体に障害を負い、家族のために「知っておきたかった育児情報」をまとめている運営者)。 記事はこども家庭庁・厚生労働省・日本小児科学会などの公的情報と、当事者のリアルな声をもとに作成し、公開前に 禁止表現・医療/安全リスク・ガバナンス方針のチェックを通しています。 更新頻度を保つため作成の一部を自動化していますが、方針とチェック基準は管理人が決めています。
※ 本記事は情報提供が目的で、診断や治療にかわるものではありません。気になる症状や不安があるときは、かかりつけ医・お住まいの自治体の相談窓口をご利用ください。記事内のリンクには広告を含む場合があります。
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